会社員が独立起業するときの必要な「資金」
会社員から独立起業しようとする方が
「独立起業するのには、どれくらいの資金が必要ですか?」
と聞かれることがあります。
どれくらいの資金を準備をしないといけないのかは
実は、意外と表にでてこない悩みの一つです。
やっぱりお金のことは、親しい人でも相談しにくい。
会社員だったら、奥さんやご主人には
「あまりお金をかけないでやるよ」
と言いたいところですよね。
ためしに
「会社員 独立 資金」
「会社員 起業 資金」
などでググってみると、いろんな人が
いろんな金額の資金準備を主張しています。
恐らく、どれもそれぞれの立場からの
正しい話なんだと思います。
でも。
でもですね。
「最重要でかつ見落としがちなポイント」
があるのです。
実は、会社員の人が
「開業して、事業をはじめる資金」
いわゆる 開業資金がいくら必要か?
は、それほど、問題ではないんです。
そうじゃないんですよ。
1番考えないといけないのは
「売上があがらない期間を
乗りきっていける運転資金(生活費)が
いったい、いくらぐらい必要か?」
が最重要なのです。
なぜ、そうなのか、少し説明していきますね。
独立起業が、軌道に乗るまでに どれくらい「資金」が必要なのか?
ちょっとこの資料を見ていただきたいのです。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「独立自営業者の就業実態と意識に関する調査」
これは、2017年の資料で、さまざまな独立自営業者から
アンケートをとったものです。
( ※ そのため、起業1年目というわけではありません )
この資料の1番左側の数字を見てほしいのです。
これを見ると、中間値は100万円~200万円の間ぐらいになります。
つまり、200万円以上の収入がある人はだいたい半分くらいなのです。
どの程度の収入を目指すのかは
その人や業界やキャリアによって違うことでしょう。
しかし、現実には、200万円以上収入があれば
それで独立起業にとっては、上位50%に入るわけです。
これは、なんとなく僕のまわりの人を見ても
なかなか正確ではないか、という実感もあります。
だとすると、ですよ。
かなり実力があったとしても、
会社員から独立した1年目にいきなり
上位のグループに入るのは
難しいと考えるのは自然です。
例えば、600万円以上収入があれば、上位約16%ぐらいに入ります。
もちろん、軌道に乗れば いくらでも収入は上がることでしょう。
でも、最初からいきなり大成功することを
「予定」にするのは無謀だと思うのです。
独立起業の本当の「資金」の問題とは?
そこで、最初の質問です。
「独立するのにどれくらいの資金が必要ですか?」
もしこれが開業資金の話だとしたら
この質問は、あまり意味がない質問だと思います。
「会社員が独立起業するとき
開業資金とあわせて
仕事が軌道に乗るまでの運転資金(生活費)
は、どれくらい必要なのか?」
という質問が、正しい資金を考える質問でしょう。
このように考えると、例えば
「ここは開業資金を最小限にして
軌道に乗るまでの時間を長くした方がチャンスがあるな」
とか
「今のうちに生活コストを抑えるように
家族で話し合っておかないと」
とか
「極力、あるものでまかなって
新しく用意するものはメリハリをつけなければ」
などの考えに行きつくと思うのです。
まさに、この思考こそが、
会社員が独立起業して成功する資金に対する
考え方だと思います。
間違っても、
「開業資金が準備できたからOK!」
などと思わないようにしないといけませんね。
さきほどの資料などを参考に
自分の開業資金や生活に必要な資金を計算してみてください。
資金の問題が見通せるようになると
会社員からの独立起業が
きっと、くっきり具体的に見えてくると思います。
「売上があがらない期間をどうするか?」を考えておく。
② 収入は「200万円以上で上位50%、600万円以上なら上位16%」
を考慮して、必要資金を考える。
③「開業資金」よりも「運転資金=生活費」をどうするかを考えるべき。
ブログではなかなか公開できない
僕のリアルなコーチング事例をお話しています
「会社員から独立して、15年以上顧問契約がとぎれない理由」
が、わかります。
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